南禅寺三門(さんもん)からの眺めは絶景|見どころ|拝観料や御朱印も

南禅寺三門

京都の観光寺院のなかでも有名な南禅寺。

全国から多くの方がいらっしゃいます。

そんな南禅寺ですが見どころはいっぱいあります。

そのなかでも、三門(さんもん)はテレビなどメディアで紹介されています。

京都を舞台にしたドラマや映画などにもよく出てきますね。

でも、三門の内部から外を見ることは少ないと思います。

ここでは、南禅寺三門から見た境内や景色をご紹介いたします。

目次

南禅寺三門(重要文化財)の見どころ

南禅寺三門
南禅寺三門

南禅寺の三門は圧倒的な存在感があります。

国宝の方丈よりも認知度は高いのではないでしょうか。

それだけにいろんな角度から見るとそれぞれ違った味わいがあります。

三門について

南禅寺三門
南禅寺三門

南禅寺に限らず三門とはどういうものでしょうか。
悟りを開くためには通り抜けなければいけない三つの関門があると言われています。

それが、「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」の三解脱門です。

空 すべての存在、現象は空であると観ずること(物事にこだわらない)
無相 空であるからすべてに差別相のないことを観ずること(差別しない、比べない)
無願(無作)無相なるゆえ願求すべき欲望の対象でないと観ずること(執着を持たない)

禅宗七堂伽藍(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫裏、東司、浴室)の中の一つです。
山門とも書かれていますが、もともと山に寺院があったからという説もあります。
三門、山門の由来は寺院によっても諸説ありますが、どちらにしても寺院を代表する正門であるということです。

南禅寺三門の歴史

南禅寺三門
南禅寺三門

南禅寺の三門は別名「天下竜門」とも呼ばれ、上層の楼を五鳳楼(ごほうろう)と呼び、日本三大門の一つに数えられます。
残り2つは、東福寺(とうふくじ)の三門、山梨県の久遠寺(くおんじ)の三門

「絶景かな 絶景かな・・・・」と歌舞伎の「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」(通常は「ろうもん」と読みます)セリフでも有名な南禅寺の三門。

芝居の舞台になるほど三門から眺める景色は昔から絶景だったのでしょう。

ちなみに、石川五右衛門は実際には南禅寺三門には登っていなかったようです。

というのも、三門開創は永仁3年(1295)に西園寺実兼の寄進によって創立されています。
そして、応安年間(1368年〜1375年)に新三門へと改築されました。
しかし、文安四年(1447年)の火災で焼失しています。

現在の三門は寛永5年(1628年)に藤堂 高虎(とうどう たかとら)が大阪夏の陣で亡くなった家来を弔うために再建しました。

石川五右衛門は安土桃山時代の大泥棒ですから、ちょうど火災で焼失してから現在の三門が建てられる間ということですね。
ということは、実際にはこの時期三門がなかったのですから、あくまでもお芝居のなかだけということでしょう。

しかし、あまりにも有名なセリフだけに本当に三門から眺めたのかなと思うのも仕方ありませんね。

それほど絶景だということで登って撮影しました。

三門楼上(内部)

南禅寺三門
南禅寺三門

 山門楼上内陣(本堂内部)の正面には仏師左京等による本尊の宝冠釈迦座像。

脇士(脇侍)に月蓋長者、善財童士。

左右に十六羅漢を配置し、本光国師、徳川家康、藤堂高虎の像と一門の重臣の位牌が安置されています。

天井の鳳凰、天人の極彩色の図は狩野探幽、土佐徳悦の筆だそうです。

残念ながら撮影が禁止なので肉眼でのみ拝観することができます。

ただ、内部を見るスペースが狭く、そのうえ暗かったので全体的に見難くかったです。
拝観する方が少なかったので、というか、その時間帯は私ともう一組くらいだったのでゆっくりと見ることができました。
でも、春や秋は人が多いので内部を見る時間も少なくなりそうです。

三門の構造は五間三戸二階二重門、入母屋造、本瓦葺、高さは約22メートルです。両側に山廊があり、この山廊はそれぞれ桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、本瓦葺となっています。明治32年(1899)国指定重要文化財となりました。

南禅寺HP

三門下から勅使門を撮影。

三門下から法堂方向を撮影。

南禅寺三門からの眺め

楼上に登る階段
楼上に登る階段
楼上に登る階段
楼上に登る階段

三門を通って進行方向右側へ、端っこの三門裏側に受付があります。
そこで、拝観料を支払い上の画像の階段を登って行きます。

靴を脱がなくてはいけません。靴を入れるナイロン袋をくださいました。
靴を持ったまま登ります。

かなり急な階段ですからしっかり手すりまたは綱を持って注意して登りましょうね。

急な階段を上がってすぐの場所からは、南西方向にThe Westin Miyako Kyotoホテルが見えます。
画像右側に見えるのが京都市内です。

周りの木々が大きいのであまり市内は見えませんでしたね。
昔はもっと見渡せたのかもしれません。

こちらは、西側です。
木々の間には参道が見えますね。

奥に見えるのが、京都市内の町です。

北西方向です。どちらかと言うと京都市内の北部の街並みが見えます。

三門の中央あたりから西方向で京都市内の街並みが見えますね。
下に見えるのは勅使門から続く参道です。

北西角から北西方向を撮影。

北側ですね。街並みが少し見えます。

北側の境内です。

東側ですね。木が邪魔ですが、やや右側奥に法堂が見えています。

同じく東側で法堂と右側に見えるのは、塔頭の正因庵です。

法堂正面から撮影。

同じく南東方向です。

三門の南東角から南東方向ですね。

北側ですね。こちらも塔頭の天授庵です。

三門の高さをわかりやすくしたいと、参道方向のほぼ真下を撮影しましたがわかりにくいですよね。笑

他の観光客が少なかったのでかなりゆっくりと楼上にいました。
スペースが狭いので繁忙期には、こんなにのんびり見ることができなかったでしょうね。

特に人が多く写り込まないので良かったです。

拝観について

三門受付
三門受付

拝観時間

拝 観 時 間
12月1日〜 2月28日午前8時40分〜午後4時30分
3月1日〜11月30日午前8時40分〜午後5時

拝観料

個 人団体(30名以上)
一 般600円500円
高 校 生500円450円
小中学生400円350円

御朱印

南禅寺三門の御朱印
南禅寺三門の御朱印

三門の受付で販売されています。
御朱印は書置きのものです。
300円

南禅寺本坊の御朱印
南禅寺本坊の御朱印

こちらは南禅寺本坊の御朱印です。書置きです。
方丈横の売店で300円で拝受できます。

バスで移動ならこのサイトが便利

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」というサイトが便利です。

出発地と目的地を記入するだけでバス停の場所や周辺の案内。
何系統のバスに乗れば良いのか、目的地までの乗車時間や時刻表なども調べられます。

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」

地下鉄・バス1日券

京都市営地下鉄・市営バス全線、京都バス(一部路線を除く)、京阪バス(一部路線を除く)、JRバス(一部路線を除く)が1日乗り放題です。京都市内のほぼ全域をこの1枚の乗車券で回れます。地下鉄とバスを上手に組み合わせて移動することで、時間短縮ができ、効率よく移動できます。京都市内の約60箇所の施設で割引等の優待が受けられます。観光にもお出かけにも大変便利でお得な乗車券です。

令和6年6月1日から運行開始しました「観光特急バス」にもご乗車いただけます。清水寺・祇園・銀閣寺への観光にぜひご利用ください。

発売価格
大人1100円 小児550円

有効期間
1日券 ご利用日1日 (24時間券ではありません。)

発売場所や使用法など詳しくは
地下鉄・バス1日券

まとめ

南禅寺三門の楼上から見る景色は絶景です。

写真ではなく是非肉眼で見ていただきたい景色です。

また、撮影禁止となっている山門楼上内陣(本堂内部)も見応えがあります。

春の桜、秋の紅葉も、もちろん素敵な景色ですが、混雑を避けるなら夏もいいですよ。

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