南禅寺には、塔頭や別院が多くあります。
そのなかでも、同じ南禅という文字が入る南禅院(なんぜんいん)は庭園が有名な南禅寺別院です。
この記事では、南禅院について、そして庭園の風景をご案内いたします。
南禅院の見どころ
南禅寺発祥の地とされている南禅院。
目の前には琵琶湖疏水の水路閣もあります。
また、裏手には鐘楼もありますよ。
南禅院について
鎌倉時代の中頃、文永元年(1264年)亀山天皇はこの地の風光明媚を賞されて離宮禅林寺殿を営まれました。
その後、天皇は深く禅宗に帰依されたようです。
亀山天皇は、正応2年(1289年)離宮で出家して法皇となられ、離宮を寄進して禅寺とし大明国師を開山とされました。
ここは離宮の遺跡であり、また南禅寺発祥の地です。庭園は当時のおもかげを残し、鎌倉時代末の代表的池泉回遊式で、周囲を深い樹林で包まれた幽玄閑寂の趣は格別である。
南禅寺HP
作庭は亀山法皇ともいわれ、早くから、京都の三名勝史跡庭園の一つに指定されています。
南禅院庭園
この庭園は、京都で一番古いものであると言われています。
離宮当時のおもかげを残していて、鎌倉時代末期の代表的な池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)です。
南禅院の入場券の裏の説明では、作庭は夢想国師(夢想礎石)となっています。
が、Wikipediaでは、亀山上皇が自ら作庭し、夢窓疎石が完成させたと伝わるとなっていました。
ま、どちらにしも二人とも関わっていることは確かでしょう。
南禅院庭園は京都三名勝史跡庭園の一つでもあります。(他は天龍寺庭園、西芳寺庭園)
さて、それでは庭園へと参りましょう。
拝観料を支払い門をくぐるとすぐ左側です。
部屋の向こう側には、庭園が見えています。
こういう感じで見る庭園もいいですね。
床にも緑が写っています。
右側には通路と塀の間に小さな庭が。
右側に見えるのは勅使門ですね。
方丈(本堂)上には上がれません。
南禅院勅使門の裏側、時間帯で影が入っているのが残念ですが、緑がとてもきれいでした。
方丈前庭園
襖絵もこの距離からだと撮影できました。
池に睡蓮の花がきれいに咲いていました。お昼頃までが見ごろだそうですよ。
茶室「龍淵窟」これ以上は近づけません。
秋には紅葉がきれいでしょうね。
一山一寧(いっさんいちねい)鎌倉時代末期に元(中国)から渡来した僧です。
後宇多上皇より一山国師(いっさんこくし)の号を賜う。
亀山法皇廟所です。
ここからはとても静かな空間でした。
もっとも拝観しているのが私を含め数人でしたから。
このうえで座禅ができそうな石です。
実際されていたのかもしれませんね。
池の水面に白い点々が?
バイカモ (梅花藻)でした。
拝観について
拝観料
拝観料金は大人400円、高校生350円、小中学生250円です。
繁忙期でない時は受付に人がご不在な時もあるようです。
私が受付に来たときはご不在でしたので声をかけました。
すぐに来てくれました。
置いてあるベルを鳴らしてもいいですよ。
拝観所要時間
この日は、朝早くだったこともありほとんど人がいませんでした。
おかげでゆっくりのんびりと拝観させていただきました。
そんなに広い庭園ではないのでさっと見るだけなら15分〜20分ほどでしょうか。
しかし、そこは鎌倉時代からの面影を残していると聞くと時間をかけて見たいという気持ちになります。
実際に私は、かなり時間をかけて回りました。
出入り口が一緒なので行きと帰り同じ庭園ですが違った感じになるから不思議ですね。
ちなみに、入るときに写真撮影について質問しましたが特に規制はありませんでした。
もちろんですが、柵を超えたり立ち入り禁止の場所に入っての撮影はダメです。
御朱印
南禅院の御朱印はございません。
バスで移動ならこのサイトが便利
「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」というサイトが便利です。
出発地と目的地を記入するだけでバス停の場所や周辺の案内。
何系統のバスに乗れば良いのか、目的地までの乗車時間や時刻表なども調べられます。
地下鉄・バス1日券
京都市営地下鉄・市営バス全線、京都バス(一部路線を除く)、京阪バス(一部路線を除く)、JRバス(一部路線を除く)が1日乗り放題です。京都市内のほぼ全域をこの1枚の乗車券で回れます。地下鉄とバスを上手に組み合わせて移動することで、時間短縮ができ、効率よく移動できます。京都市内の約60箇所の施設で割引等の優待が受けられます。観光にもお出かけにも大変便利でお得な乗車券です。
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発売価格
大人1100円 小児550円
有効期間
1日券 ご利用日1日 (24時間券ではありません。)
発売場所や使用法など詳しくは
地下鉄・バス1日券
まとめ
南禅院は南禅寺の別院で京都でもっとも古い庭園が有名です。
そんなに広い敷地ではないので拝観する時間もそんなにかかりません。
どの時期に拝観しても、四季折々の庭園が楽しめます。
南禅寺界隈にお越しの際は、観光コースに入れてほしいですね。
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