熊野若王子神社【京都・哲学の道】の見どころ!アクセスや駐車場!拝観料

熊野若王子神社

熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)は哲学の道南端の出発地に隣接しています。

近くにある永観堂や南禅寺、平安神宮などに比べて知名度は少し低いかもしれません。

中には、わかおうじ神社と読む人もいらっしゃいます。

でも、この熊野若王子神社は京都三熊野の一つでとても歴史のある神社なのです。

  • 見どころは?
  • アクセス・駐車場はあるの?
  • 拝観料はいるの?

などなど、熊野若王子神社についてご紹介いたします。

目次

熊野若王子神社の見どころは

歴史のある熊野若王子神社だけに見どころも多くあります。

若王子神社
若王子神社

また、その見どころも神社の歴史を知るとよりいっそう感慨深いですよ。

熊野若王子神社について

若王子神社本殿
若王子神社本殿

学業成就・商売繁昌・厄除け・縁結び・開運

神社のリーフレットによると

由来は、1160年(平安時代末期)後白河法皇が熊野権現を禅林寺(永観堂)の守護神として勧請せられ祈願書とされた正東山若王子の鎮守であったが、明治初年の神仏分離によって熊野若王子神社が今日に残ったとのことです。

後白河法皇は歴代の上皇の中でも熱心な熊野信者で34回も熊野詣をしたようです。

それゆえに後白河法皇が、熊野三所権現を都にも実現させたと言う事ですね。

ちなみに、京都三熊野の残りの2社は新熊野神社と熊野神社です。

京の名木 梛(なぎ)

梛の大木
梛の大木

京都府内で最も古い梛の大木

この木は、熊野若王子神社の神木であって古来紀州熊野三山詣・伊勢参宮などの折、禊(みそぎ)の木として用いられた珍しい樹木です。

樹齢については明確な記録はないですが、四百有余年と推測されています。

この御神木である梛の葉が入っている梛守は、受験・結婚・その他全ての苦難をナギはらうお守りです。

石橋は1656年7月吉良家より寄進されたものです。

石橋
石橋

恵比須社

本殿の額に表記された熊野大権現の字をよく見てください。

カラスは何羽いるでしょうか。

「三羽」という人もあれば「二十羽」と言う人もいるでしょう。

すべてにおいていずれも正しく、物事を色々な視点から見なければならないと言う教えの一説が込められています。

奥にあるのが恵比須殿
奥にあるのが恵比須殿
恵比須殿
恵比須殿
恵比須殿説明
恵比須殿説明

石橋を渡ると、開運商売繁盛の神さまとして有名なえびす様が祀られている恵比須殿があります。

もともとは、夷川通(えびすがわどおり)に鎮座されていたのですが、応仁の乱をきっかけにこちらに祀られることになったようです。

本殿額の熊野大権現にカラス

熊野大権現
熊野大権現
若王子なで牛
若王子なで牛

牛をなでることで病気やケガを治したり、学業祈願成就するというのは他の神社でもありますね。

例えば北野天満宮にも。
いわずもがな、学問の神様ですよね。

右近の橘
右近の橘
左近の桜
左近の桜

本殿に向かって左側が、右近の橘で右側に左近の桜です。

本殿狛犬
本殿狛犬
本殿狛犬
本殿狛犬
本殿
本殿
御祭神
御祭神
若王子の砂文字
若王子の砂文字

左近の桜の下には砂文字で若王子と書かれていました。

若王子神社はそんなに広くないので30分もあればゆっくり見られます。

ただし、千手の滝や桜花苑などもいくとすると、あと1時間以上は必要ですね。

もちろん、見方にもよります。

地蔵菩薩
地蔵菩薩

この地蔵さんの横から境内の外に出て右側に行くと竹垣のある道があります。

少し坂道なのですが、そこをまっすぐ進んでいくと新島襄と八重のお墓へ続く道になっています。

新島襄と八重の墓案内板
新島襄と八重の墓案内板

山道を20分ほど登ったところにあるということです。

この日はとても暑く、ここに来るまでにもかなり歩いてきたので断念しました。苦笑

今度涼しい時に行ってみたいですね。

千手の滝(せんじゅのたき)那智の滝をあわわす

若王子神社は祭神の天照大神の別号「若一王子」にちなみ、紀州熊野の那智社にあたり洛中熊野三山の分霊を祀っています。

若王子神社の背後にある千手の滝は那智の滝をあらわしています。

熊野御幸の際には、後白河法皇をはじめ、修験者がこの滝で身を浄め熊野へまいられました。

千手の滝へは急な坂道を登ることになります。

千手の滝への分かれ道
千手の滝への分かれ道

左に行けば、桜花苑(おうかえん)真ん中が千手の滝、右が如意輪の滝(にょいりんのたき)です。

真ん中(2台の車の前)の道を登っていきます。

石碑
石碑

大きな石碑には、天照神力五大力王と天照神力弁戝天の刻まれています。

滝への坂道
滝への坂道

いきなりの急勾配です。
この日は暑かったので進むのをためらいましたが15分ほどで滝へ行けると説明にあったので行くことにしました。

本間龍神

右手に本間龍神(ほんまりゅうじん)が見えて来ました。

本間龍神
本間龍神

本間龍神(ほんまりゅうじん)です。
左側の祠には、石仏が祀られています。

三解社
三解社

本間龍神の向かって右にある、三解社(みとけしゃ)です。

参道の分かれ道に戻り、上へと昇ります。
赤い鳥居が目に入ります。

滝宮社への石段
滝宮社への石段

急勾配の石段を登っていくと

滝宮社
滝宮社

滝宮社(たきみやしゃ)

山神社
山神社

近くには、山神社が祀られています。

千手の滝まで70m
千手の滝まで70m

滝宮社の横に千手の滝までの距離が書かれた立札があります。

あと70m、すぐそこだ!

柵があります
柵があります

なんだこの柵はと思うかもしれません。

実はこの辺りイノシシが頻繁に現れるのです。

で、通り道となっているこのあたりに電気柵を設置されているそうです。

ですから、この門を通ったら必ず閉めておくようにと注意書きの立札があります。

結構ここで引き返す人もいらっしゃるようです。

この日のこの時間も私一人でしたから、他に人がいないと不安も募りますよね。

とはいえ、ここまできて引き返すのも残念なので進むことに。

千手の滝まであと50m
千手の滝まであと50m

入ったところで後50mの案内です。

猪のわな
猪のわな

奥には猪のわなが設置されていました。

捕まっていなかったので一瞬ホッとしましたが、よく考えてみれば捕まっていないということはその辺にいるかもしれないということですよね。

ま、突進してきたら音でわかるのでなんとかなるかなと足を進めます。

千手の滝への道
千手の滝への道

こんな道がまだ50m近く続きます。

千手滝不動尊
千手滝不動尊鳥居
千手滝不動尊
千手滝不動尊

ようやく、千手滝不動尊の鳥居までやってきました。

稲荷社
稲荷社

鳥居を進むとすぐに稲荷社があります。
画像右が通ってきた千手滝不動尊の鳥居です。

奥にも鳥居
奥にも鳥居

千手の滝まで後少し、あの鳥居の向こうです。

その鳥居までの短い距離にも祠や石仏が。

石仏
石仏

鳥居の右側の祠とその左横大きな石の上に不動明王が鎮座されています。

千手の滝

そして、ついに千手の滝に参りました。

時期的なものか水量は少ないように感じました。

静寂な中で聞こえる滝の音、厳かでマイナスイオンもたっぷりといったところでしょうか。

若王子神社本殿付近より気温も少し低く感じましたね。

しばしの間、水の流れを見つめていました。

下からここまで距離はそんなにないのですが、やはり坂道を登るのは疲れます。

いろいろ見ながらだと15分では登れませんでした。

帰りは、猪のことを思い出しキョロキョロ様子をうかがい早く下りてきました。

で、忘れていたのがはじめの分かれ道で右へ進んだ先の如意輪の滝(にょいりんのたき)です。

分かれ道を奥に進む
分かれ道を奥に進む
天龍白蛇弁財天
天龍白蛇弁財天

こちらの社は天龍白蛇弁財天(てんりゅうしろへびべんざいてん)です。

如意輪の滝
如意輪の滝

社の後ろに如意輪の滝があります。

こちらも水量はそれほど多くなかったです。

しばらく雨が降っていない時期であったことも影響しているのかもしれませんね。

桜花苑(おうかえん)

桜花苑の案内板
桜花苑の案内板

桜花苑の案内板は若王子神社境内地蔵尊が祀ってある横にあります。

途中までは、千手の滝へ行く道と同じです。

桜花苑案内板
桜花苑案内板

滝への分かれ道のところで、案内板があります。進行方向の左です。

桜花苑への道
桜花苑への道

こちらもけっこうな坂道や石段を登っていくことになります。

とはいえ、千手の滝へ行くことを思えば近いですね。

陽光桜説明文
陽光桜説明文

登ったところには陽光桜の説明の立札がございます。

陽光桜(ヨウコウザクラ)は、「天城吉野(アマギヨシノ)」と「寒緋桜(カンヒザクラ)」との交配により生まれた、
寒暖がどのような地域でも咲く桜です。
鮮やかな紅紫色で一重咲き、大輪の花を下向きに咲かせます。

春には桜が
春には桜が

登ったところ、春には桜が綺麗に咲いています。
残念ながら季節が違うので緑緑でした。人も私一人だけでした。

できれば今度は桜が満開の時に訪れたいですね。

御朱印

御朱印帳を持っていかなかったので書き置きの御朱印を御拝受いたしました。

3種類あったのですべて御拝受いたしました。

左から、千手の滝の御朱印、恵比須社の御朱印、若王子神社の御朱印です。

料金、神社なので初穂料と言うべきですね。300円、300円、500円でした。

恵比須社の書き置き御朱印には金紙500円、千手の滝大800円もあります。

授与所・社務所には御朱印のほかお守りやおみくじお札などいろいろゆかりのあるものが販売されています。

これ以外にもいろいろなものが販売されています。

見ているだけで、けっこう時間がたってしまいました。

この時は、私一人しかいなかったのでゆっくり見られましたが、人が多いと狭いスペースなので無理でしょうね。

拝観料

拝観料は無料です。

哲学の道を散歩がてら少し立ち寄り休憩するのもいいですね。

ちなみに、境内には腰をかけられる休憩所もありますよ。

アクセス・駐車場

市バスの系統や通行ルートは変更になる場合がございます。
最新の情報は京都市交通局でご確認ください。

京都駅から

京都駅前 (京都市バス)のりばA1から
京都市バス 5系統に乗車
乗車時間:約50分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
南禅寺・永観堂道(なんぜんじ・えいかんどうみち)下車
徒歩約13分

若王子神社最寄りバス停
若王子神社最寄りバス停

阪急電車から

四条河原町 (京都市バス)のりばH(北行き)から
京都市バス 5系統に乗車
乗車時間:約20分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
南禅寺・永観堂道(なんぜんじ・えいかんどうみち)下車
徒歩約13分

 四条河原町 (京都市バス)のりばH(北行き)から
京都市バス 32系統に乗車
乗車時間:約20分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
宮ノ前町 (みやのまえちょう)下車
徒歩約9分

四条河原町 (京都市バス)のりばE(東行き)から
京都市バス203系統 に乗車
乗車時間:約20分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
東天王町(ひがしてんのうちょう)下車
徒歩約14分

バス停からの距離では32系統宮ノ前町が一番近いです。
5系統南禅寺・永観堂道、203系統東天王町は、ほぼ同じくらいです。

京阪電車から

丸太町京阪前 (京都市バス)東行きから
京都市バス 93系統(錦林車庫行)に乗車
乗車時間:約7分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
東天王町(ひがしてんのうちょう)下車
徒歩約14分

丸太町京阪前 (京都市バス)東行きから
京都市バス 204系統(銀閣寺・高野行)に乗車
乗車時間:約7分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
東天王町(ひがしてんのうちょう)下車
徒歩約14分

バスで移動ならこのサイトが便利

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」というサイトが便利です。

出発地と目的地を記入するだけでバス停の場所や周辺の案内。
何系統のバスに乗れば良いのか、目的地までの乗車時間や時刻表なども調べられます。

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」

地下鉄・バス1日券

京都市営地下鉄・市営バス全線、京都バス(一部路線を除く)、京阪バス(一部路線を除く)、JRバス(一部路線を除く)が1日乗り放題です。京都市内のほぼ全域をこの1枚の乗車券で回れます。地下鉄とバスを上手に組み合わせて移動することで、時間短縮ができ、効率よく移動できます。京都市内の約60箇所の施設で割引等の優待が受けられます。観光にもお出かけにも大変便利でお得な乗車券です。

令和6年6月1日から運行開始しました「観光特急バス」にもご乗車いただけます。清水寺・祇園・銀閣寺への観光にぜひご利用ください。

発売価格
大人1100円 小児550円

有効期間
1日券 ご利用日1日 (24時間券ではありません。)

発売場所や使用法など詳しくは
地下鉄・バス1日券

自動車・二輪車

若王子神社に駐車場はございますが、3台くらいしか駐車できません。
観光シーズンなど繁忙期以外の平日なら駐車できる可能性は高いです。

画像の木の柵があるお地蔵さんの祠の前が駐車場です。
入り口右は授与所・社務所があります。

熊野若王子神社駐車場
熊野若王子神社駐車場

若王子神社以外を観光される場合は駐車できません。

付近にコインパーキングが多数あります。
ただし、観光シーズンなどは満車になっていることが多いです。

駐輪場も狭いスペースですがあります。

熊野若王子神社駐輪場
熊野若王子神社駐輪場

境内の駐車場から千手の滝、桜花苑に行く方向すぐの左側にあります。
駐輪場を示す看板などはありません。

台数が多い時は止められないかもしれません。
ただ、空いているところにとめて下さいという感じだったので繁忙期も多少駐車スペースを広げてくださるかもしれません。
詳しくは神社にお問合せください。

まとめ

熊野若王子神社は、熊野参詣道の起点とも言われ法皇・上皇も若王子で身を清め熊野御幸に向かわれたという由緒ある神社です。

石橋、梛の木、本殿、恵比寿殿など歴史のある境内も見どころですが、千手の滝や桜花苑など山の方にも見どころがいっぱいの神社です。

哲学の道のスタート地点でもあり、桜の季節や観光シーズンなどは多くの人が参拝に来られますが、普段は静かでのんびりゆっくり参拝できます。

哲学の道をスタートする前、ゴールした後どちらでもいいので是非立ち寄っていただきたいですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次