【京都】哲学の道の桜見ごろの時期!スタート地点にモデルコースも

哲学の道の桜

哲学の道は、2kmほどの距離があります。

そうなると、桜を見るのはどのあたりがいいのか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

  • 桜を見るスタート地点はどこからが良いのか。
  • 見ごろの時期がわからない。
  • 哲学の道の桜を満喫するモデルコースがあれば良いのに。

そんなことを考えている人は少なくないでしょう。

そこで、このあたりを仕事やプライベートで毎日見ている

京都在住60余年の私がご案内いたしましょう。

哲学の道の桜の絶景ポイントをわかりやすくご紹介しますね。

このブログでは、哲学の道の桜の見ごろの時期や

どこをスタート地点にすれば効率よく見られるのか

また、哲学の道を中心に桜を散策するモデルコースもご紹介しています。

目次

哲学の道の桜について

哲学の道の桜

哲学の道の桜は、「関雪桜(かんせつざくら)」が発祥だとされています。

「関雪桜」
現在も白沙村荘(はくさそんそう) 橋本関雪記念館として残っている日本画家・橋本関雪氏と妻のよね夫人が、1921年(大正10年)に京都市に300本の桜の苗木を寄贈したのが始まりです。

橋本関雪ご夫妻は若かりし頃食べるものにも困るほど貧しかったそうです。

そんなとき、ご近所の方々に助けられたそうです。

後に高名な日本画家となった橋本関雪氏がお世話になった京都の人に恩返しをしたいと考えていたところ、よね夫人が桜を植えることを助言した事が哲学の道の桜へとつながります。

現在、当初の木は老齢化によりほぼ残っていませんが、順次植え替えるなどして代替わりをした今でも桜並木の名称として「関雪桜(かんせつざくら)」と呼ばれています。

また、桜並木の維持管理を行っている京都市が「関雪桜」を後世に残すことを目的に小枝を採取しクローン技術を使ってその小枝から苗木を増殖し平成24年1月19日に疏水分線銀閣寺西橋下流左岸に3本の苗木を植樹して里帰りを実現しました。

植樹された関雪桜

植樹された関雪桜の苗木は、この並び3カ所で柵に囲われています。

哲学の道の桜は現在450本ほどと思われますが公式に正確な数は発表されていません。

京都市をはじめ、地域の皆さんのおかげで桜そして「哲学の道」全体の景観保全がなされています。

私も市民として感謝しています。美しい景観をいつもありがとうございます。

哲学の道の桜の見ごろの時期

桜満開の哲学の道
桜満開哲学の道
両側すべてが桜です。

哲学の道の桜の見ごろは平年だと3月下旬から4月上旬です。

と言っても、その年毎の天候により多少時期が前後することがあります。

2023年の桜の開花・満開は日本気象協会の情報によると平年より少し早くなりそうです。

3月7日発表の開花予想では、京都市3月22日開花、3月30日が満開ということです。

ということで哲学の道の桜も情報と同じくらいに開花ということでしょう。

桜の時期は紅葉と違い見ごろの期間が短いです。

開花するとあっという間に満開になっていますからね。

タイミングが悪ければ満開を見損なう恐れもあります。

満開になる少し前くらいの花見でも良いかも知れませんね。

ちなみに、哲学の道の桜は場所によって満開のタイミングが少し違います。

ですから、早く咲く桜の木が満開の頃が哲学の道全体の桜を見るのに良いと思っています。

ま、桜を見るのも好みがありますから、桜吹雪や桜の花筏を楽しみたいと考えている人はもう少し後が良いでしょう。

私が、哲学の道の桜の木で早く咲くと思うのは、哲学の道の看板がでている今出川通りと白川通りが交差している京都銀行の前あたりの桜です。

ここはいつも早く咲きはじめているように思います。

咲きはじめたらInstagramでも紹介しようかな。

桜開花

3月19日日曜日に開花していました。

咲きはじめると満開までは約1週間くらいですから今週末はけっこうきれいな桜で花見ができそうですね。

とはいえ、週間天気予報では京都市は火曜日から金曜日まで傘マークがついていました。

多少花の進み具合に影響があるかも知れません。

3月25日土曜日桜は見ごろとなっています。

今年はかなり早く満開になりました。

4月2日の日曜日まで散らないといいのですが・・・

花見のスタート地点

哲学の道看板・撮影時は初夏で周りは緑ですが、桜の木です。
哲学の道桜

桜を見るなら先述の今出川通りと白川通りの交差点にある哲学の道の北のスタート地点です。

花見に限らず私はこちらから歩き出すことが多いですね。

次に行く場所にもよるのですが、南のスタート地点(北からだとゴール地点)の近くには見どころの多い観光地が数多くありますから歩きながら観光できます。

桜の木に包まれます

左が京都銀行・写真奥が北スタート地点

北からスタートするとすぐに疎水を挟んで両側に桜の木があるので桜に包まれるような感じになります。

そして、スタート地点には哲学の道の看板もありますから、この前で記念撮影される方はとても多いです。

ちなみに、北スタート地点から300mほど進んだ銀閣寺参道の銀閣寺橋には哲学の道と彫られた大きな石碑があります。

哲学の道

逆方向にも桜が

花見だけを考えるのなら東方向(銀閣寺方面)でなく逆方向の西に向かって歩くのもいいですよ。

350m(約4分)ほど歩くと北向きになります。

そこから450m(約5分)遊歩道を歩くと御蔭通りに。

白川疎水沿い遊歩道

通りを越えるときれいな桜並木です。

奥までずっと桜並木です

地域の人しか知らない桜のスポットでしたが、近年はSNSなどで知られて撮影されている方も多いですね。

ただ、桜の木の下の道路に路上駐車されている車があると景観が悪い時があります。

難点としては哲学の道のスタート地点へもう一度戻らなくては行けません。

効率よく桜を見るには、こちらの桜並木から先にスタートするのも良いかもしれません。

哲学の道ではありませんが、同じ疎水沿いの桜並木です。

市バス3号系統で北白川小倉町(きたしらかわおぐらちょう)バス停下車。

北側の場合はバスの進行方向に進んだ一つ目の信号。

南側のバス停なら進行方向逆方向に。

モデルコース

哲学の道の桜を楽しむモデルコース。

ここでは、桜を中心に考えたコースをご紹介いたします。

観光スポットを楽しむ哲学の道ならこちら。

哲学の道・北のスタート地点

撮影時は初夏です。木は桜で緑がピンクに変わります。

できれば朝早くにスタートするのをおすすめいたします。

この時期なら午前6時前には日の出になります。

さすがに日の出とともには早すぎて無理という人もいるでしょう。

でもできるだけ8時頃までなら写り込む人も少なくてすみますよ。

午前9時を過ぎてくると人がどんどん多くなります。
特に土、日曜日は早くから人が増えます。

このスタート地点から銀閣寺の参道の銀閣寺橋までは疎水の両側に桜があります。

3月上旬つぼみが少し膨らんでいます。

特に、西田橋から銀閣寺西橋の約200mは疎水の両脇が石畳になっていて風情があり絶好の撮影スポットです。

北側からは、桜並木の背景に大文字山が見えます。

大文字山

普通に歩けば2、3分ほどですが、記念撮影にどれだけ時間をかけるかによって変わってきます。

両側に桜です

この場所は人も多くなるので、できれば人が少ない時間に来たいですね。

ちなみに、日の入りの少し前も人はそれほど多くないです。
ちょっと物寂しいですけどね。この時期の日の入りは午後6時過ぎ頃です。

疎水沿い花見

トイレ向かって左銀閣寺西橋で右が銀閣寺橋

銀閣寺西橋から銀閣寺参道の銀閣寺橋まではすぐです。徒歩1分もかからないかも。
この間に公衆トイレもあります。 

本来なら銀閣寺を参拝したいところです。
ただ、桜を見るのが目的ならば、そのまま哲学の道を進んで行くのも良いですね。

銀閣寺参道・手前は銀閣寺橋

もちろん、銀閣寺は初めてという方は参拝されると良いでしょう。
哲学の道の桜を見る方が多いので、意外と空いていることもあります。

銀閣寺の参拝所用時間は1時間ほどですね。
さらっと見るか、じっくり見るかによっては多少時間が変わります。

桜の季節は緑がすべて桜色です
哲学の道沿いにはこんな案内も
3月上旬なので梅は咲いていました
久々に歩いていたら新しいお店もオープンしていました

大豊神社枝垂紅梅と枝垂桜

大豊神社
3月上旬梅は少し開花していました

哲学の道を進んで行くとそこここに桜の撮影ポイントがあります。
疎水沿いの桜はもちろんなのですが、ここで是非立ち寄っていただきたい場所が大豊神社です。

哲学の道の「狛ねずみの社」としても有名ですが、
本殿の前向かって右側にある樹齢約250年の枝垂紅梅が3月上旬から下旬頃まで楽しめます。

狛ねずみ

狛ねずみだけではなく他にも。

椿 卜伴錦(ぼくはんにしき)左は狛犬

タイミングがよければ本殿前向かって左側の枝垂桜が同時に咲いているところが見られます。

3月上旬梅は少し開花していました

哲学の道北スタート地点から約1.5km徒歩20分ほど
ゆっくり歩いての時間です、途中立ち止まったり記念撮影すると、もう少し時間がかかります。

熊野若王子神社

熊野若王子神社の社務所横の案内板

境内にも桜はありますが、裏山にある桜花苑には陽光桜が60本以上あります。
天候によって前後しますが、3月下旬頃が見ごろです。

撮影したのが、初夏だったため緑が多いですがご容赦ください。

右から左のように最後は土です

桜花苑は山の上なので細くて急な階段を上らなければいけません。
足もとにご注意してくださいね。

けっこうしんどいですよ。

桜が咲きはじめると紫がかった濃いピンク色に染まります。

哲学の道北スタート地点から約1.8km徒歩30分ほど
ゆっくり歩いての時間です、途中立ち止まったり記念撮影すると、もう少し時間がかかります。

南禅寺

言わずと知れた有名なお寺です。
無料で見られるところだけでも桜を楽しめます。

境内の広さを考えると桜の本数はさほど多くありませんが、ワンポイント的に桜を入れた南禅寺も良いですね。

水路閣の付近も無料エリアです。

哲学の道北スタート地点から約2.5km徒歩40分ほど
ゆっくり歩いての時間です、途中立ち止まったり記念撮影すると、もう少し時間がかかります。

インクライン

こちらも人気の桜のスポットです。
線路の両脇に桜が咲き誇ります。

記念撮影するならできれば人が少ないときが良いですが、哲学の道スタートだと人が多い時間になるでしょう。

地下鉄の蹴上駅からすぐということもあり桜の時期はすごい人混みとなっています。

確かに、線路内に入った両側に桜が満開になっているというのは絶好のスポットですね。
記念撮影する方が多いのもうなずけます。

哲学の道北スタート地点から約3.4km徒歩45分ほど
ゆっくり歩いての時間です、途中立ち止まったり記念撮影すると、もう少し時間がかかります。

アクセス(哲学の道北からスタートの場合)

「哲学の道」の桜の花見を北スタート地点からの交通手段としては自家用車はおすすめできません。

もっとも、スタート地点までもう一度戻っても良い方や、哲学の道の最後まで行かず途中までという方なら自家用車やバイク、自転車などをご利用されても良いです。

でも、花見の時期は駐車場も満車が多くなかなか駐車できなかったり、駐車しても時間を制限されるということもありますからご注意くださいね。

ここでは、公共交通機関と自家用車で来られた場合のアクセスや駐車場をご案内します。

なお、市バスの系統や通行ルートは変更になる場合がございます。
最新の情報は京都市交通局でご確認ください。

京都駅から

京都市バス
京都市バス

京都駅からバスで行く場合

京都市営バス5号系統 銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約40分 

京都市営バス17号系統 銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約40分 

京阪バス57比叡山頂行 銀閣寺道(ぎんかくじみち)本数は少ないです。乗車時間約35分

京都バス51号比叡山頂行 本数が少ないですが銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約25~30分

京阪バス・京都バスは、市バスに比べてバス停が少ないので乗車時間が短いです。
しかし、出発時間があえばいいですがバスの本数がとても少ないので、本数の多い市バスの方が早いでしょう。

5号系統が本数では一番多いですが、観光シーズンになると渋滞の多い地域を走るので時間がすごくかかることがあります。

乗車時間は通常通りに走行した場合ですので花見の時期など繁忙期は時刻表通りに来ないことがあります。

京都駅から市営地下鉄と市バスをご利用する場合

京都駅から地下鉄2番線北大路・国際会館方面に乗車し今出川駅で下車。乗車時間約9分 運賃260円
烏丸今出川から京都市営バス203号系統<銀閣寺・錦林車庫(きんりんしゃこ)行>銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約15分

運賃を考えるとバス1本で行けば市バス料金は2023年3月現在230円ですからバスだけの方がお得ですね。

京阪電車をご利用の場合

京阪電車で来られた場合は出町柳駅で下車します。

今出川通りまで徒歩で行き、東行き(鴨川の反対側)のバス停、京都市営バスの出町柳駅前から乗車します。

京都市営バス203号系統<銀閣寺・錦林車庫行(きんりんしゃこ)>銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約6分
京都市営バス17号系統<銀閣寺・錦林車庫行(きんりんしゃこ)>銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約6分

京都バス51号比叡山頂行 本数が少ないですが銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約4~5分

京阪バス57号比叡山頂行 本数が少ないです。銀閣寺道(ぎんかくじみち)乗車時間約4~5分

京阪丸太町駅で下車し、丸太町京阪前で市バス204号系統銀閣寺・高野行に乗り換えでも行けますが出町柳駅前からの方がバスの本数が多いです。

阪急電車をご利用の場合

京都市営バス四条河原町から203号系統祇園熊野・銀閣寺行に乗車。
北端スタートなら銀閣寺道(ぎんかくじみち)約25分

京都市営バス32号系統平安神宮・銀閣寺行に乗車
北端スタートなら銀閣寺道(ぎんかくじみち)約25分

1つ前のバス停は銀閣寺に最も近いバス停銀閣寺前(ぎんかくじまえ)ですが、哲学の道北端からスタートするのであれば銀閣寺道で下車の方が良いでしょう。

歩くの面倒だという方は銀閣寺前で下車すれば道路の向かい側が哲学の道です。

京都市営バス17号系統銀閣寺行に乗車 銀閣寺道(ぎんかくじみち)約25分

銀閣寺道バス停
銀閣寺道バス停
銀閣寺道バス停 下車
銀閣寺道バス停 下車

バス停は下車の場合です。ここから次の目的地に行くときは方向等考えてお乗りください。
同じ系統のバスで戻る場合は、だいたい向かい側のバス停になっていることが多いです。

自家用車やバイク、自転車で来られた方、北端スタート地点付近の駐車場・駐輪場

京都市銀閣寺観光駐車場
京都市銀閣寺観光駐車場
京都市銀閣寺観光駐車場
京都市銀閣寺観光駐車場


京都市銀閣寺観光駐車場
有料供用時間:8時~17時
普通車40台
バス12台
自転車10台
自動二輪10台
料金: 自家用車等 1日1回 1,040円
    自動二輪  1日1回  410円
自転車   1日1回  200円
※自転車共通(二条城、岡崎公園、清水坂、嵐山)1日券 200円

観光シーズン並びに土曜日、日曜日、祝日などについては、1日2時間までの駐車にご協力願います。
観光駐車場はバス・タクシー優先のため、繁忙期および混雑が予想される場合は入庫をお断りすることがありますので、予めご了承ください。
と、京都府観光ガイドのHPに案内があります。

観光シーズンなど車がほとんど駐車されていないときから満車の看板がでています。
予約の観光バスやハイヤーなどで確保されているのだと思います。

この駐車場付近にはコインパーキングも多くあります。
また、哲学の道と並走している鹿ケ谷通りには、ところどころに数台駐車できるコインパーキングもけっこうあります。
鹿ケ谷通りより少し離れていますが白川通りも並走しています。この通りにもコインパーキングがあります。

しかし、混雑期はすべて満車の時も多く、タイミングが良ければすぐに駐車できますが、時間がかかることを考えた方がいいでしょう。

ちなみに、コインパーキングは場所によってかなり高い料金もありますから空いているからといって止めてしまってから、がっかりすることがあります。

駐車する前には時間と料金を考えて駐車されることをおすすめします。

北のスタート地点近くには、意外と自動二輪や自転車の駐輪場が少ないです。あっても離れていたりします。

まとめ

哲学の道の桜は京都市内のなかでも名所として知られています。
桜の時期は短いだけに人混みは避けられないですね。

でも少し早い時間にスタートすれば全部とはいきませんが、部分的には人の少ない時に花見ができそうです。

記念撮影も人の写り込みが少なくてすみそうですね。

哲学の道から少し離れた寺社仏閣などでも桜が咲いています。
参拝されるのも良いのではないでしょうか。

意外と人混みが少ない時もあるのでのんびり花見ができるかも知れません。

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