金戒光明寺(くろ谷)【京都】の見どころ!紅葉の時期やアクセス

京都には、清水寺、金閣寺、銀閣寺、等々全国的にも有名な観光寺院が多くあります。
観光で有名なお寺では、ほとんど拝観料が必要です。

また、全国的に有名な寺院ではないけれども知る人ぞ知るというお寺も数多くあります。

そして、意外と無料でも楽しめるエリアが多いお寺もけっこうあります。

もちろんすべての場所が無料になるということはないです。
限られた範囲ではありますが、それでもお寺によっては十分楽しめます。

このブログで紹介する金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)通称くろ谷(くろだに)さんも無料で楽しめるエリアが多いお寺です。

また、拝観料は必要になりますが春や秋には特別拝観もあります。

今秋の日中、いつもは拝観できない庭園や市内を一望できる山門が公開されています。
夜間拝観では、ライトアップされた庭園や境内の建物が楽しめます。(夜間は山門の拝観はできません)

目次

金戒光明寺(くろ谷)の見どころ

景色や建物、金戒光明寺(くろ谷)には見どころが満載です。

それほど歴史のあるお寺なのです。

金戒光明寺について

浄土宗の宗祖、法然上人によって1175年にこの地で草案を結んだといわれています。

浄土宗最初の寺院とされています。

山号は紫雲山(しうんざん)
金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)

通称は、くろ谷さん(「たに」ではなく「だに」です)

本尊は阿弥陀如来。

幕末には、京都守護職会津藩の本陣にもなっています。

地域的なこともあるのかもしれませんが、この付近には法然上人ゆかりのお寺が多いですね。

高麗門(総門)

金戒光明寺(くろ谷)高麗門

金戒光明寺に参拝する入口は数多くありますが、この高麗門(こうらいもん)がいわゆる総門です。

ここを通って進むと北側(左手)に山門が見えてきます。

参道
山門への石段下・右側は駐車場

自転車が置いてありますが高麗門の裏が正式な駐輪場のようです。

この日は人も少なかったのでここに自転車を置いてた参拝者がいたようです。

石段の向かい側は駐車場になっています。

山門

金戒光明寺(くろ谷)山門
金戒光明寺(くろ谷)山門

石段を登ると山門があります。

一八六〇年に再建されました。
楼上正面に後小松天皇宸翰(しんかん)「浄土真宗最初門」の勅額があります。

後小松天皇(ごこまつてんのう)1377年8月1日~1433年12月1日

「浄土真宗最初門」の勅額

特別日中拝観の時期は山門が公開されます。
天気の良い日には大阪のあべのハルカスまで見渡せるそうです。
山門上からの眺望は絶景でしょうね。

勢至丸 (せいしまる)像

勢至丸像

山門を通ってすぐ左手に勢至丸の像があります。

勢至丸っていったい誰と思う方もいらっしゃるかもしれません。

勢至丸は浄土宗宗祖法然上人の幼名です。

ここを通り過ぎると御影堂への石段があります。

石段を上ると、鐘楼、納骨堂、阿弥陀堂、御影堂、大方丈など。

石段上らず右へ行くと極楽橋、蓮池(兜之池)、三重塔、御廟、供養塔、塔頭寺院など。

石段上らず左へいくと塔頭寺院が複数ございます。

どちらから行っても御影堂につながっています。

鐘楼

御影堂への石段

進行方向左手にある鐘楼です。

鐘楼

ちょっと離れたところに鐘楼があるお寺が多いように思いますが
金戒光明寺(くら谷)では、これだけ近くから見ることができます。

納骨堂

鐘楼と逆側進行方向右手にあります。

旧経蔵で新経蔵はこの後ろにありました。

日曜日の朝ということもあるのでしょうか旧経蔵で新経蔵の間のスペースで
地域の方々でしょうか皆さんで体操されていました。
太極拳みたいな感じでしたね。違っていたらすみません。(笑)

阿弥陀堂

阿弥陀堂

納骨堂から少し進んだところ右手に阿弥陀堂があります。

ここにある諸堂のなかでも一番古いお堂だそうです。
豊臣秀頼が1605年に再建となっておりました。

御影堂(大殿)

御影堂

法然上人の御真影として屈指のものであるとのことです。
毎年四月二十五日の御忌法要に於いて一般拝ができます。

この日も私が行った時間に、中からおつとめの声が聞こえてきて入っていいのか悩みました。

お堂に入って右端に志納所、御朱印所があるので靴を脱ぎ入りました。
別に問題なかったようです。

一緒に拝んでおられるかたもいらっしゃいましたし、普通に志納所でお守りやお札御朱印を購入されている方もいらっしゃいました。

ちなみに、中は撮影禁止です。
でも、志納所の所は撮影してもいいですよと許可をいただいたので気を遣いながら。

御朱印

御朱印は全部で5種類ありました。ひとつ300円です。

私は、メインのものと五劫思惟(ごこうしゅい)阿弥陀仏像の御朱印を拝受いたしました。

書置きの御朱印です。日付けは当日です。

戀西楼

戀西楼

鐘楼の並びにあります。

この日は営業されていませんでした。

戀西楼ってなんて読むのだろうと聞きたかったのですが閉まっていたので聞けませんでした。
「れんさいろう」かな?

この横にはトイレがあります。

地蔵菩薩

地蔵菩薩

戀西楼の隣にあります。

手水鉢に蓮と亀の人形が。

手水鉢

戀西楼と地蔵菩薩の間にあります。

アヒルがいっぱいでした。なぜだろうか。

わかりませんがかわいいですね。

鎧掛けの松

鎧掛け松

源平の戦いの後,法然上人を尋ねた熊谷直実(くまがい なおざね)が鎧(よろい)を池の水で洗い,この松に掛け出家したという伝説にちなんで「熊谷直実 鎧掛け松」と呼ばれて代々植え継がれています。末広がりの木の姿から鎧を置いた形を思わせますね。

大方丈

大方丈の前か御影堂・左に鎧掛けの松
大方丈前

通常は非公開ですが、特別拝観の期間があります。

仕掛けのある通常非公開の「虎の襖絵」や「紫雲の庭」と「ご縁の道」をご覧になれます。

寺務所・清和殿・新清和殿

極楽橋・蓮池(兜之池)

極楽橋

極楽橋は春日局が木橋を寄進したものを、1641年に石橋に作り替えたということです。

熊谷直実(くまがい なおざね)が兜を置いたことから兜の池とも呼ばれているそうです。

極楽橋・下は蓮池(兜之池)
極楽橋前から寺務所方面

紅葉が少し色づいていますね。

蓮池が右側

案内図

案内図

蓮池の横でトイレの前にあるこの案内図は便利です。

わかりやすくて、私もこれをスマホで撮影して回りました。

五劫思惟(ごこうしゅい)阿弥陀仏像

五劫思惟阿弥陀仏
五劫思惟阿弥陀仏

先ほどの案内図のところからすぐのところです。

テレビなどメディアでも時々紹介される独特のヘアスタイルでアフロ石仏とも呼ばれています。

これは螺髪(らほつ)と呼ばれる頭髪です。
通常の阿弥陀仏とは違いこんなにに大きな髪型なので珍しがられているのですね。

くろ谷さんのHPよると、
気の遠くなるような長い時間、思惟をこらし修行をされた結果、
髪の毛が伸びて渦高く螺髪を積み重ねた頭となられた様子を表したのが
この五劫思惟阿弥陀仏だそうですよ。

全国で16体ほどあるようですが、くろ谷さんのは特に珍しいそうです。
江戸中期に作られたようですね。

ちなみに、落語の「寿限無寿限無、五劫のすり切れ」はここからきているとのこと。

春日局供養塔

春日局供養塔
春日局供養塔

五劫思惟阿弥陀仏へ行く石段の手前を左に行きます。

すぐです。

お江供養塔

お江供養塔
お江供養塔

五劫思惟阿弥陀仏へ行く石段の手前を左に行きます。

すぐです。

三重塔(重要文化財)

五劫思惟阿弥陀仏の石段を突き当たりまで登っていきます。

寛永10年(1633年)建立。平成20年に御影堂に遷座されるまで文殊菩薩と脇侍像が安置されていた。

くろ谷さんのHPによれば、これらの像は運慶の作となっています。

しかし、ここまでくるとけっこうしんどいですね。

墓参りにこらえる方も上の方だと大変だろうな。

でも景色は抜群ですね。

三重塔から

法然上人御廟

御廟

平敦盛供養塔

平敦盛供養塔

熊谷直実供養塔

熊谷直実供養塔

金戒光明寺の塔頭

常光院
勢至院
蓮池院
蓮池院熊谷堂
永運院
西翁院

金戒光明寺の敷地内に塔頭が数多くあります。

ほとんどが中には入れませんでした。

もともと金戒光明寺(くろ谷)自体もいわゆる観光寺院ではないですからね。

この日も普通に法事や墓参りに来られている方が多数いらっしゃいました。

紅葉の時期は

通常ですと、11月中旬から12月上旬です。

近頃は天候不順で時期が少しずれることもありますがこのくらいの時期が見頃となります。

ですから、秋の特別拝観も紅葉がきれいな時期に開催されています。

特別拝観時間・拝観料

特別日中拝観

拝観期間:11月12日(土曜日)から12月4日(日曜日)

拝観時間:10:00~16:30(最終入場 16:00)
※共通拝観券での拝観は15:30受付終了

総合受付:御影堂前 / 山門受付:山門東側

拝観料御影堂・大方丈・庭園山門共通拝観券
大人個人:1000円 
団体(15名以上):900円
個人:1000円 
団体(15名以上):900円
個人団体とも:1600円
小学生個人:500円 
団体(15名以上):450円
個人:500円 
団体(15名以上):450円
個人団体とも: 800円

特別日中拝観の詳細については金戒光明寺のHPで。

特別夜間拝観

拝観期間:11月18日(金曜日)から12月4日(日曜日)となっています。

拝観時間:17:30~20:30(最終入場 20:00)

受付:御影堂内

拝観料御影堂・大方丈・庭園プレミアム拝観※(予約制)
大人個人:1000円 
団体(15名以上):900円
個人団体とも:1500円
小学生個人:500円 
団体(15名以上):450円
個人団体とも:1000円

特別夜間拝観は予約なしでも拝観できますが、プレミアム拝観は予約が必要です。

プレミアム拝観詳細は金戒光明寺のHPで

通常ならいけないところを拝観できますから楽しめます。
でも、無料エリアでも十分楽しめますけどね。

アクセス

秋の京都、特に紅葉の時期の週末となれば道路が大変渋滞しています。

できるだけ公共交通機関を利用されることをおすすめいたしますが、

市バスでも道路が渋滞だと遅れることも度々です。

地下鉄なら時間通りなのですが、金戒光明寺(くろ谷)だと徒歩でけっこうな距離があります。

京都市営地下鉄

京都駅

京都駅から京都市営地下鉄烏丸線・国際会館行[発] 2番線
乗車時間:約5分
乗り換え:烏丸御池駅から京都市営地下鉄東西線・六地蔵行[発] 2番線
乗車時間:約5分
東山駅で下車:徒歩15分~20分ほど

次の蹴上駅からでも時間はそんなに変わりません。

距離で1.5km~2km弱ほどあります。
歩く時間は少しありますが、観光シーズンなど繁忙期はバスと違い時間通りに計画できます。

ただ、東山駅、蹴上駅どちらからも金戒光明寺(くろ谷)へ行くまでに
観光地が多くあり寄り道したくなると思います。

バスの場合

市バスの系統や通行ルートは変更になる場合がございます。
最新の情報は京都市交通局でご確認ください。

京都駅

京都駅前 (京都市バス5系統)のりばA1
乗車時間:約40分
東天王町で下車 :徒歩約7分から15分

下画像ルートの方が早いですが高麗門から入る場合は2つ目の画像で11分から15分ほどです。

東天王町から最短
東天王町から金戒光明寺高麗門

 京都駅前 (京都市バス17系統)のりばA2
乗車時間:約40分
錦林車庫前 (南行き)下車:徒歩約12分

錦林車庫から金戒光明寺

阪急電車

四条河原町 (京都市バス 203系統)のりばE(東行き)
乗車時間:約20分
岡崎道下車: 徒歩約5分~10分

岡崎道から金戒光明寺

四条河原町 (京都市バス5系統)のりばH(北行き)
乗車時間:約20分
東天王町下車 :徒歩約7分から15分

四条河原町 (京都市バス17系統)のりばG(北行き)
乗車時間:約20分
錦林車庫前(南行き)下車:徒歩12分

四条河原町 (京都市バス32系統)のりばH(北行き)
乗車時間:約16分
岡崎道下車:徒歩約5分~10分

京阪電車

三条京阪前 (京都市バス5系統)のりばD
乗車時間:約14分
東天王町下車:徒歩10分

四条京阪前 (京都市バス203系統)のりばA(東行き)
乗車時間:約17分
岡崎道下車: 徒歩約5分~10分

丸太町京阪前 (京都市バス93系統・204系統)東行き
乗車時間:約8分
岡崎道下車: 徒歩約5分~10分

バスで移動ならこのサイトが便利

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」というサイトが便利です。

出発地と目的地を記入するだけでバス停の場所や周辺の案内。
何系統のバスに乗れば良いのか、目的地までの乗車時間や時刻表なども調べられます。

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」

地下鉄・バス1日券

京都市営地下鉄・市営バス全線、京都バス(一部路線を除く)、京阪バス(一部路線を除く)、JRバス(一部路線を除く)が1日乗り放題です。京都市内のほぼ全域をこの1枚の乗車券で回れます。地下鉄とバスを上手に組み合わせて移動することで、時間短縮ができ、効率よく移動できます。京都市内の約60箇所の施設で割引等の優待が受けられます。観光にもお出かけにも大変便利でお得な乗車券です。

令和6年6月1日から運行開始しました「観光特急バス」にもご乗車いただけます。清水寺・祇園・銀閣寺への観光にぜひご利用ください。

発売価格
大人1100円 小児550円

有効期間
1日券 ご利用日1日 (24時間券ではありません。)

発売場所や使用法など詳しくは
地下鉄・バス1日券

自家用車の場合

駐車場乗用車 73台(黒谷駐車場)

観光シーズンなどは満車になりやすいです。
1kmほど離れたところに506台駐車できる岡崎公園駐車場や付近にコインパーキングも多数あります。

しかし、どの駐車場も観光シーズンは満車になりやすいですね。

大型バス駐車場はありません。

自動二輪車・自転車の場合

高麗門の裏側に駐輪場があります。通常は無料です。


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