永観堂(禅林寺)の見どころ!紅葉に青もみじ|拝観所要時間やアクセス

永観堂

「もみじの永観堂」と呼ばれるほど紅葉のシーズンには多くの人で賑わう永観堂(禅林寺)《えいかんどう(ぜんりんじ) 》

京都の住人のみならず全国的にも知られていますね。

キョージモー
ところで、永観堂って紅葉だけが見どころ!
そんなふうに思っていませんか?

いえいえ、他にも見どこがいっぱいあります

ここでは、永観堂の紅葉以外の見どころもご案内します。

目次

永観堂の見どころ

永観堂総門
永観堂総門

永観堂について

正式名称は
聖衆来迎山 無量寿院 禅林寺
(しょうじゅらいごうさん、むりょうじゅいん、ぜんりんじ)

永観堂(えいかんどう)と呼ばれているのは、禅林寺中興の祖とされる第7世住職で、永観律師(ようかんりつし)にちなんだものです。

ご本尊は、阿弥陀如来(みかえり阿弥陀仏)

創建863年

総門

総門
総門

総門です。
この総門の北には北門、南に南門があります。

どこから入っても良いですが、私はやはり総門から入るのをおすすめします。

入ってすぐに中門まで見渡せます。

総門前

総門前の右には禅林寺の石柱、左には永観堂の石柱と案内板

総門

近くで見るとやはり立派な門ですね。

総門より中門

総門を入ると中門までけっこうあります。

塔頭の智福院

総門を入って左側には塔頭の智福院があります。

右側塀の向こうは庭園のもみじ

総門の右側には庭園の青もみじが並んでいます。

中門

中門

中門です。

ここの前のもみじもきれいですよ。

ここで拝観料を払います。

永観堂入場券

夏ですが、入場券の画像はやはり紅葉ですね。奥は多宝塔です。

永観堂リーフレット

入場券といっしょに永観堂リーフレットもいただけます。
こちらもしっかり紅葉です。

A4サイズの3つ折りのリーフレットになっています。
表面には、永観堂 禅林寺までの交通機関のご案内と歴史が書いてあります。
裏面には、ご本尊である「みかえり阿弥陀」の説明、各所の見どころや特徴が地図といっしょに掲載されていますので場所もわかりやすいですね。

また、年間の行事などもかいてあります。

中門入って右(下の画像上部の右側)に売店があります。
(入って中から撮っていますので門の左側になっています。)

中門付近

左側は勧学門。

撮影について

中門を入ってすぐに(上の画像下部右側)「拝観の皆様へのお願い」の看板が

  • 堂内での撮影禁止
  • 飲酒禁止
  • 喫煙禁止
  • 一脚・三脚使用禁止

また、先ほどの入場券の裏面にも「拝観時のお願い」として撮影についての禁止事項も掲載されていました。

永観堂入場券裏面

自撮り棒は堂内で使用禁止、境内では混雑時の使用をご遠慮くださいとなっています。

諸堂内でも撮影禁止の案内がよくされています。
禁止事項を守りましょうね。

浴室

浴室

中門からまっすぐ進んで左側に浴室があります。

これは江戸時代の遺構を修復したもので現在は使われていません。

当時は現在のような湯船がある風呂ではなく蒸し風呂だったそうです。

「夢庵」の小窓から見る景色は紅葉の頃などは特に人気で人がびっしりになります。

まあ、紅葉の時期は人、人、人になりますから仕方ないですね。

この日はご覧の通り青もみじを独り占めです。

諸堂入口

ここで御朱印をいただけます。

ここからは、靴を脱いで上がります。

下駄箱もありますし、荷物が多ければコインロッカーもあります。

ただ、混雑時は使用できないかも。

入ってすぐのところ、ここの襖絵は特に撮影禁止の案内がなかったので撮影しました。
ただし、堂内は撮影は禁止です。

画像上部右側が釈迦堂の北側です。

順路は上部左側の廊下を通り古方丈へ進みます。

永観堂の七不思議

抜け雀

古方丈
古方丈

古方丈の欄間には雀の絵が描かれています。
かなり薄くなってきていますが雀とわります。

その雀の数が、向かって右端(進行方向一番奥)の欄間だけ一羽少なく、抜け出したと伝えられています。
この欄間の後ろ側には「ねずみ」も描かれていて雀がねずみになったのではなどとも言われています。

ねずみの絵は雀よりも薄くてかろうじて認識できる感じでした。

ちなみに写真撮影はNGとのことでした。
撮影されている方もいらっしゃるようですが、堂内の撮影は禁止ということで自重いたしました。
出る時に確認も含めて抜け雀の欄間の写真撮影は良いのか受付で尋ねると撮影は控えてくださいとのことでした。

悲田梅(ひでんばい)

悲田の梅
悲田の梅
悲田の梅説明文
悲田の梅説明文

中興の祖とされる永観律師が境内の梅の木の実を貧しい病人に施したと言われることから呼ばれるようになリました。

梅が咲く頃に見たいものですね。

三鈷(さんこ)の松

三鈷の松
三鈷の松
三鈷の松説明文
三鈷の松説明文

松の葉先が3つに分かれている松の古木です。
「三鈷」は「智慧(ちえ)」「慈悲(じひ)」「まごころ」を表すようです。
この松の葉を持っていると3つの福が授かると言われています。

三鈷の松の葉
三鈷の松の葉

下に落ちていた葉先は3つになっていますね。

この三鈷の松をなんとか下から上まで撮影したかったのですが、物凄く背の高い松で全体を撮影することができませんでした。

火除けの阿弥陀

瑞紫殿
瑞紫殿

応仁の乱で安置されていた5体の仏像の中で唯一この像だけが焼け残ったため「火除けの阿弥陀仏」と尊ばれています。
瑞紫殿のご本尊です。

臥龍廊(がりゅうろう)

急な斜面に沿って作られた廊下。
起伏が激しく、まるで龍の体内を歩いている感覚が味わえます。

上部右の画像で突き当たりが開山堂です。

開山堂から鎮守社

開山堂から赤い鳥居の鎮守社。

眼下に見えるのは、多宝塔に繋がる石段と青もみじです。
多宝塔は、ここよりもずっと上にあります。

ちなみに堂内からの撮影なので、ここから多宝塔に行こうとしても外には出られません。

木魚蛙(もくぎょがえる)

木魚蛙
木魚蛙

声が聞こえているのに誰も姿を見たものがいないというのは、いかにも不思議です。

岩垣(いわがき)もみじ

永観堂の裏にある急斜面から生えている紅葉のことをいうようです。
多宝塔のあたりの急斜面とも言われていますが、場所がどこか正確にはわかりませんでした。
ただ、けっこう急斜面なところから、もみじをはじめ草木が生えています。
その中のどれかかもしれませんね。

岩垣もみじの歴史は古く、藤原関雄(ふじわらのせきお)(805〜853)の「奥山の 岩垣(いはがき)もみぢ 散りぬべし 照る日のひかり 見る時なくて」という古今和歌集の歌にちなんで呼ばれているようですね。

永観堂の歴史年表によると853年10月に藤原関雄の住まいを買取り、永観堂(禅林寺)の敷地に当てたとなっています。
ということで、美しく色づいても光も浴びずにひっそり散っていく岩垣もみじを自分の人生に置き換えた歌のようですが、現在ではひっそりどころか、光を浴びまくっています。紅葉のシーズンはすごい人ですからね。

唐門(からもん)

唐門(勅使門)
唐門(勅使門)堂内から
唐門(勅使門)釈迦堂堂内から
釈迦堂堂内から

天皇の使いが出入りする勅使門です。
釈迦堂との間に盛砂があり、ここを踏んで身を清め中に入ったということですね。
ですから、ここは通常閉まっています。

釈迦堂

堂内は撮影禁止のため外側を撮影
釈迦堂から外

唐門(勅使門)は釈迦堂の正面から撮影しています。

室町時代に建立されとなっている方丈。
「松島図」「群仙図」などの襖絵が飾られていますが残念ながら撮影は禁止となっています。

釈迦堂から御影堂への廊下

御影堂(大殿)

御影堂(大殿)
御影堂(大殿)

宗祖法然を祀るお堂です。
禅林寺の中では一番大きなお堂です。

本当に大きいと感じました。

堂内は撮影禁止です。

御影堂から北側を撮影

御影堂北側の廊下より千佛洞を撮影

御影堂から南西方面
御影堂の南東

この先に阿弥陀堂に続く階段と開山堂に続く臥龍廊がありますが、阿弥陀堂に行く方はエレベーターもあります。

階段と比べて少しだけ歩く距離が短くなる程度ですが、足腰の弱い方は使用されるのも良いでしょうね。

階段で行かれるならエレベーターを通り過ぎてからもう少しだけ先へ行きます。

七不思議で紹介した三鈷の松と木魚蛙のすぐそばに水琴窟がありその横に案内板があります。

水琴窟
水琴窟
阿弥陀堂へ続く階段
阿弥陀堂へ続く階段

急な階段ではありますね。

龍吐水

龍吐水
龍吐水

堂内ではなく外になりますが、御影堂と阿弥陀堂の間にある龍叶水。

この日は龍の口から水は出ていましたが、水は溜まっていませんでした。

阿弥陀堂

阿弥陀堂堂内から撮影
阿弥陀堂堂内から撮影

ご本尊の「みかえり阿弥陀」が祀られている本堂。
拝観できる場所から少し離れているのと暗いのとではっきりと拝顔できませんでした。
こちらも堂内は撮影禁止です。

阿弥陀堂の外観撮影は堂内を拝観後にやってきました。

菩提樹が向かって左にあります。
大きすぎて離れないと全体が写すことができませんでした。

阿弥陀堂堂内正面から撮影
阿弥陀堂北の廊下から撮影
阿弥陀堂北の廊下から撮影
やすらぎ観音
やすらぎ観音

阿弥陀堂の石段を降りたところに「やすらぎ観音」

阿弥陀堂の南側永観堂幼稚園との間に「獅子門句碑」があります。

多宝塔

多宝塔に行くには急な石段を登らなければいけません。

結構階段が急なので気をつけて登ってください。

二重塔となっています。
まわりに空きスペースがないので、近くからは全体が写せませんでした。

上の画像下部左側は休憩所ですね。
ここまで上ってくると疲れます。

京都の町並みが一望できる山の上の方にあります。

場所のわかるパネルもありますから参考にされて景色を見るのも良いですね。

ただし、普段運動不足の私はしんどかったです。

御朱印

永観堂の御朱印(書き置き)と封筒

永観堂の御朱印は諸堂入口のところで拝受できます。
御朱印をいれてくださる封筒には、やはり紅葉です。

紅葉シーズンや連休以外は、手書きのご朱印も復活しているようです。
私が行った時は残念ながら書き置きの御朱印でした。
拝受のお代は300円でした。

青もみじ

紅葉で有名な永観堂ですが、私は桜が散った後の新緑季節の青もみじが好きです。

新緑の青もみじに囲まれるととても爽やかないい気分になれますからね。

それに、秋と違い観光客も少なくゆっくりと楽しめます。

何せ、3000本以上とも言われている永観堂の紅葉です。

赤でも青でも見応えがあります。

放生池

「夢庵」の横を抜けて放生池のまわりを散策します。

秋には茶店として賑わう床几も今はひっそり、でも日陰で良い休憩所となります。

放生池の中にある弁天社。

錦雲橋を渡ってお参りしました。

石灯籠の中にお地蔵さんでしょうか。
池にはスイレンが咲いています。

御影堂に続く極楽橋。

画仙堂

上部画像は「楓橋」から撮影しました。

下部左の画像は図書館だそうです。
看板には「浄土宗西山禅林寺派 宗学研究所」となっています。

「わらべの小径」は南門の方につながっています。

拝観所要時間

それぞれの見方によっても変わってきますが1時間から1時間半くらいですね。

受付の人とお話しすると早い人は20分くらいの人もいらっしゃるとか。
でも、これは多宝塔などは多分見ておられないのでしょう。

ちなみに私はかなりゆっくりと拝観いたしましので2時間ちょっとでした。

まぁ、何人で行くか何に興味があるかによっても時間が変わるでしょう。

せっかく来たのなら、じっくりと隅々まで拝観されることをお勧めいたします。

アクセス・駐車場

市バスの系統や通行ルートは変更になる場合がございます。
最新の情報は京都市交通局でご確認ください。

京都駅から

京都駅前 (京都市バス)のりばA1から
京都市バス 5系統に乗車
乗車時間:約50分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
南禅寺・永観堂道(なんぜんじ・えいかんどうみち)下車
徒歩約3分

地下鉄

地下鉄烏丸線「京都」から、「烏丸御池」にて地下鉄東西線六地蔵方面行き乗り換え、「蹴上」下車、徒歩15分
歩く時間は少し長いですが、紅葉シーズンなど道路が混雑するときは時間が確実な地下鉄がいいかも。

阪急電車から

四条河原町 (京都市バス)のりばH(北行き)から
京都市バス 5系統に乗車
乗車時間:約20分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
南禅寺・永観堂道(なんぜんじ・えいかんどうみち)下車
徒歩約3分

 四条河原町 (京都市バス)のりばH(北行き)から
京都市バス 32系統に乗車
乗車時間:約20分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
宮ノ前町 (みやのまえちょう)下車
徒歩約5分

四条河原町 (京都市バス)のりばE(東行き)から
京都市バス203系統 に乗車
乗車時間:約20分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
東天王町(ひがしてんのうちょう)下車
徒歩約8分

京阪電車から

丸太町京阪前 (京都市バス)東行きから
京都市バス 93系統(錦林車庫行)に乗車
乗車時間:約7分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
東天王町(ひがしてんのうちょう)下車
徒歩約8分

丸太町京阪前 (京都市バス)東行きから
京都市バス 204系統(銀閣寺・高野行)に乗車
乗車時間:約7分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
東天王町(ひがしてんのうちょう)下車
徒歩約8分

三条京阪(京都市バス)のりばD
京都市バス 5系統に乗車
乗車時間:約11分 土日祝日観光シーズンなど渋滞している場合はもう少し時間がかかります。
南禅寺・永観堂道(なんぜんじ・えいかんどうみち)下車
徒歩約3分

バスで移動ならこのサイトが便利

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」というサイトが便利です。

出発地と目的地を記入するだけでバス停の場所や周辺の案内。
何系統のバスに乗れば良いのか、目的地までの乗車時間や時刻表なども調べられます。

「バス・鉄道の達人 歩くまち京都」

地下鉄・バス1日券

京都市営地下鉄・市営バス全線、京都バス(一部路線を除く)、京阪バス(一部路線を除く)、JRバス(一部路線を除く)が1日乗り放題です。京都市内のほぼ全域をこの1枚の乗車券で回れます。地下鉄とバスを上手に組み合わせて移動することで、時間短縮ができ、効率よく移動できます。京都市内の約60箇所の施設で割引等の優待が受けられます。観光にもお出かけにも大変便利でお得な乗車券です。

令和6年6月1日から運行開始しました「観光特急バス」にもご乗車いただけます。清水寺・祇園・銀閣寺への観光にぜひご利用ください。

発売価格
大人1100円 小児550円

有効期間
1日券 ご利用日1日 (24時間券ではありません。)

発売場所や使用法など詳しくは
地下鉄・バス1日券

駐車場・駐輪場

駐車場・駐輪場ともございます。

総門を入るとすぐ右側に駐輪場の案内があります。

駐輪場
駐輪場

駐輪場より少し進むと左側に駐車場がございます。

駐車場
駐車場

私は原付バイクでしたので駐輪場に止めました。無料です。

ただし、紅葉など繁忙期は自家用車は駐車できません。
私が参拝した時はコロナの影響もあるのか団体客も少なく観光バスが少ないので駐車場も空きの方が多かったですね。

紅葉のシーズンはコインパーキングなども多数ありますがどこも満車になりやすいです。
駐車の待ち時間を考えると公共交通機関の方が時間を有効に使えると思います。

まとめ

永観堂は紅葉シーズンも良いですが、新緑の季節などの青もみじもとても綺麗で見応えがあります。

みかえり阿弥陀の阿弥陀堂をはじめ釈迦堂、多宝塔や火除の阿弥陀を含めた7不思議の他にも庭園も素敵です。

国宝や重要文化財も数多く所蔵しています。

境内をじっくり回れば拝観料600円は安く感じました。

四季折々に訪れたいですね。

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